紀州の民間療法(現代語訳8)

紀州の民間療法(現代語訳)

  • 1 婦女の陰毛
  • 2 ニラ
  • 3 黄楊
  • 4 おとなえそう
  • 5 勘太郎
  • 6 雉の爪
  • 7 兎の手
  • 8 初茄子、スベリヒユ
  • 9 蒟蒻

  • 8 初茄子、スベリヒユ

     

    スベリヒユ
    Common Purslane / pellaea

     初茄子をひとつ子供の臥所の上に釣って置くと、その夏汗疹(あせも)を生じないと言う。

    スベリヒユを茹でると茎より粘汁が出て色が赤く蚯蚓のようなのを好んで食う人がいる。塩でこの草の葉を揉み、汗疹に付けると神効があり、見るうちに治すが、激烈な物で、時として患者が気絶するとのこと。また田辺でいうのは、スベリヒユは至って精の強い物なので、茹でて味噌和えにして食えばイキンド(喘息の方言)をきわめてよく治すと。

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    「紀州の民間療法」は『続南方随筆』(沖積舎) に所収。

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