南方常楠

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  • 南方楠次郎(みなかた くすじろう)

    南方楠次郎(1876〜1921)。熊楠(1867~1941)の末弟。のち西村家に入籍。



    南方常楠

    南方熊楠の手紙:履歴書(現代語訳5)
    死に先立つ3、4年前、身代を半分にして半分を長男弥兵衛に自分の名とともに譲り、残る半分を五文して自分がその一分を持ち、四分を次男である小生、三男常楠、四男楠次郎と小生の姉とに分かち、さて、兄弥兵衛は好色淫佚放恣驕縦な者であるので、我が死んで5年内に破産するだろう、次男熊楠は学問好きなので学問で世を過ごすだろう、ただし金銭に無頓着な者なので一生裕福になることはできないだろう、三男常楠は謹厚温柔な人物なのでこれこそ我が後を継ぐべき者、また我が家を保続することができるであろう者である、兄弥兵衛亡滅の後は兄熊楠も姉も末弟もこの常楠を本家として帰依せよと言って、亡父は自分の持ち分と常楠の持ち分を合同して酒造を始められた。


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