紀州俗伝(現代語訳2-5)

 ※本ページは広告による収益を得ています。

紀州俗伝(現代語訳)

  • 1-1 和尚に化けるキツネ
  • 1-2 除夜のお風呂
  • 1-3 吃りの真似
  • 1-4 熊野詣の手鞠唄
  • 1-5 熊野詣の手鞠唄異伝
  • 1-6 指が腐る
  • 2-1 小児の陰腫
  • 2-2 見た者カラス
  • 2-3 餅と塩
  • 2-4 栗の毒
  • 2-5 歯痛のまじない
  • 2-6 牧野兵庫頭
  • 2-7 耳の赤い猟犬
  • 2-8 閾の上を踏む罪
  • 2-9 卵の殻
  • 2-10 白花の紫雲英
  • 2-11 井戸に落ちた子
  • 2-12 大塔山
  • 2-13 鵁○の嫁入り
  • 2-14 ノミを取る人取らぬ人
  • 2-15 夜に爪を切る
  • 2-16 感冒
  • 2-17 盗人
  • 2-18 なた豆
  • 2-19 黒猫

  • 2-5 歯痛のまじない

    豆
    soybeans / T.Hagihara

     田辺で歯痛を病む者は、法輪寺という禅寺の入口の六地蔵の石像に願を立て、その前へ豆を埋めて置くと、豆が芽を出さないうちは歯が痛まない。よって芽が決して出ないように、炒り豆を埋めて立願する。まるで詐欺そのままの立願だ。

    back next


    「紀州俗伝」は『南方随筆』(沖積舎) に所収。

    Copyright © Mikumano Net. All Rights Reserved.